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認知のゆがみはとれるのか?

 ASDの身近な人たちは、必ずと言っていいほど、認知のゆがみの説明を試みますが、大抵は、挫折するそうです。専門家によっては、「どんなに説明しても理解できない。最初から、理解できない人として接してください」という人もいるようです。ただ、知能指数には、偏りがあります。できる、できないに偏りがあります。ウエイクスラー検査を目安に、考えるといいのかも知れません。そこで、想像力が落ちる人もいるし、記憶が問題がありすぎる人もいるし、様々な要因が重なって、日常のトラブルにつながるので、どういう部分を補うのか、何をしてはいけないのかの目安にしますが、その後のフォローをしてもらえないことも多いようです。

 想像力に問題が出たり、予測できなかったり、記憶が問題があったり、類似点が探せないとか、ルールが理解できないとか、人によって、バラバラになるようです。そういうものが複合的に重なって、認知のゆがみが起きますが、それで、説明してもらっても、ASDの症状が重ければ重いほど、その言葉の意味が真に理解できなくて、いくら説明してもらっても、困り顔をするばかりで、わからないと言うレベルの人もいます。日常生活で、さほど、問題が出ないときもあり、落差があるようです。そういう人に、ちょっと説明すれば、なんとかなるように錯覚してしまい、「周辺者」は説得を続けますが、難しい人も多いようです。

 会話ができるようになるには、実は「当事者」のほうの症状の程度とやる気が大いに関係があり、それがない場合は、共同作業をするのが難しくなります。ジョブコーチをつけたら、なんとかなるのでしたら、症状が重すぎるということもなく、環境作りをしていけば、なんとかなる人もいるようです。

 認知のゆがみはとれると言う人だとグレーゾーンの状態の人が、そうなのかも知れないです。本当に、重い症状の人だと、いくら、説得を試みても、思い込みで、何も話し合えないと言うのがほとんどなり、自分の言いたいことを、言い続けているだけの「当事者」が、変わらないのを見続けて、「周辺者」が疲れ始めて、共同作業は、どうやっても難しいと言う状態まで追い込まれます。

 毎回、何もかもが、はじめてであり、永久に初心者を教える覚悟が必要だと書かれている本もあります。前にやったから、教えなくてもいいと言うのが通用しない。そういうレベルの人も多いようです。

ページの用語

「当事者」ASD、ADHDの症状がある人
「周辺者」アスペルガー、ADHDの周辺にいる人
「専門家」カウンセラー、精神科医